IT導入補助金付き、運行支援ー配送指示ネットを補助金補填で導入経費を削減できるプログラムです。物流ロジスティックスは、日本経済、国民暮らしの核であり、平時や有事に拘わらず問題解決の重要なテーマです。
運送業界は乗務時間や労働時間の規制対象で2024年4月以降、労働人口減少と法規制によりさらに厳しい環境になっています。我々は物流の問題を身近なものとして、変化対応に迫れつつあり、近年ではコロナ感染症規制で体験した物流クライス。つまりサプライチェーン寸断を目の当たりにして、困惑し将来を売れる結果となりましたが、それに加え、人手不足や労働規制にが加わりこれまでの物流システムでは成り立たない覚悟必要で、暮らしや生命財産の基本は物流ロジスティックスが基本であることを再認識し、リアルに受け留めなければなりません。
そうした現実を踏まえ、経産省を中心に日本の物流を近代ロジスティクスが進められています。
フィジカルインターネットの活用を国が中心に物流システム改革を企業と進めています。「相互に結び付いた物流ネットワー クを基盤とするグローバルなロジスティクスシステムです。その目指すところは効率性と持続 可能性の向上であり、標準化されたモジュラー式コンテナ、物流結節点、プロトコルを通じてリ ソースの共有と統合を可能にする」とされています。その考え方としては、2000 年頃から普及した インターネット通信に着想を得ており、 インターネット普及以前のコンピュータ間の通信は、専用回線で発信端末と着信端末を直接 接続して行うものでした。
それに対して、インターネット通信においては、データの塊をパケ ットという形で定義し、パケットのやりとりを行うための交換規約（プロトコル）を定めること により、回線を共有した不特定多数での通信を実現しました。
これを模してフィジカル、つまり物流の世界にも適用しようというものが「フィジカルインタ ーネット」の基本的なコンセプトです。
これまでの輸送網は発・着の事業者同士をそれぞれ直接結ぶやりとりが主流でした。 これは、できるだけ貨物の積替による時間のロスや貨物へのダメージを避ける観点から選択さ れたものでした。一方で、積替を前提として輸送の途中にハブを設け、受け渡しする単位（貨物 の規格）を統一し、物流リソースを共有化してモノのやりとりをしようというのがフィジカルイ ンターネットの基本的な考え方です。
フィジカルインターネット実現後の世界においては、輸送リソースは不特定多数の事業者が共同利用するものとなります。
つまり、物流倉庫等の施設は事業者間で互いに有効に利用し、トラックも混載を進めて共同配送を行い、最適なルートで荷物を運びます。
トラックはオープンで共有化されたハブで接続し、貨物はハブ間の幹線輸送と、ハブとラストワンマイルを結ぶ端末輸送網を組み合わせて目的地まで届けられます。
これにより、幹線輸送においては事業者横断での貨物・ルート集約、支線配送網においてはエリア配送の共同化により、いずれも積載効率の向上が期待されます。